南蛍池の丘に建つ大阪の北に位置する阪急蛍池駅東南にある寺院です。かつて聖武天皇の時代天平元年(729年)に行基菩薩がこの付近の新免の庄を中心に建立した金禅寺という大伽藍(大伽藍)の一宇でした。しかし度重なる災禍により消失し、元は古義真言宗であったとされますが、後年現在の地に再建され、禅曹洞宗に改めて延念山円満寺と称されております。 阪急沿線西国七福神霊場として「福禄寿」を安置し七福神めぐりとしても知られている寺院です。
本尊で木造「阿弥陀如来坐像」の本尊は平安時代後期の古い時期に属する構造であるとされております。慶安2年(1649年)と享保4年(1719年)の2度にわたり再興。 昭和62年(1987年)9月1日豊中市指定文化財の指定を受けております。
福禄寿尊は本堂内左側にお祀りしております。「オン・フクロクジュ・ソワカ」と三唱してお参りください。 福禄寿尊は七福神の中でも「福寿を司る神様」。中国・道教の信仰神で、寿老神の一柱とされることもあります。日本でも延暦期にはすでに信仰されており、長頭に短身でたくさんの髭を蓄え、鶴を従えています。
春は桜、秋は紅葉が美しい寺院です。特に、紅葉は、豊中新百景にも指定されており、時節には多くの見物客で賑います。また、当寺は野球の名付け親中馬庚の墓所がある寺としても知られております。